赤ちゃんが生まれたら、ますます仕事がんばるぞ!
気持ちはわかりますが、子育てを頑張るのが先です
俺はイクメン目指して、沐浴とかちゃんと手伝うつもりだよ
子育ては「手伝う」ものではないです。
パパとママ、二人でするものです
子育てなんて、かーちゃんもばーちゃんも問題なくやってたし、全然大丈夫でしょ
その認識結構危ないです
こんにちは。アラフォー小児科医のくるりくらと申します。
この記事を読んでくださっているのは近いうちに赤ちゃんを家族に迎えるプレパパが多いと思います。
おめでとうございます。赤ちゃん(子供)は本当に可愛いです。人生観が大きく変わるに違いありません。
ただし気をつけなければならないのは、
赤ちゃんはあなたとあなたの家族の人生に多くの幸せをもたらしますが、同時に一歩間違うと人生を大きく狂わせるリスクにもなり得ます。
「産後クライシス」
仲良しの夫婦が子供を授かったことを契機に関係が悪化し離婚に至ってしまった、という話を身近でも聞いたことがあるのではないかと思います。
危険なポイントは研究からある程度明らかになっています。
今回紹介する本を読んで子育てに潜む危険を回避し、パートナー・子供との絆・愛情を深めて幸せな家族を築いていただければと思います。
この記事の対象
- これから赤ちゃんを迎える新米パパ
この記事でわかること
- 産後クライシスを初めとした子育てに潜む危険に関する基礎的知識とその対処法を学ぶための推薦図書4冊
① 産後クライシス (ポプラ新書)
NHK総合「あさイチ」で大反響を呼んだ特集が書籍化されたものです。
それまで人々が描いていた「赤ちゃんが生まれたら家族がもっと幸せになる」というイメージが幻想に過ぎないということを示し、「産後クライシス」という危険を世間に紹介した書籍です。
世間に問題提起するという面もあり、男性が読むと心が痛いかもしれませんがぜひ一読することをお勧めします。
「子供が2歳になった時点で、夫を愛していると感じている妻の割合はわずか3割まで下がる」これを紹介したグラフは今でも忘れられません。
② ママは悪くない!子育ては“科学の知恵”でラクになる
NHKスペシャルがマンガ化されたものです。
世の「お母さん」達は本当に大変な思いをしながら子育てをしているのですが、「なぜ大変なのか」を科学的な研究から解き明かすものです。
新米パパの中には「かーちゃんもばーちゃんも、みんな問題なく子育てしてたんだから大丈夫でしょ?」と思っている方もいるかもしれません。
現代の「お母さん」達がなぜ子育てで苦戦するのか、が理解できると思います。
これを読んだら「自分は仕事、妻は子育て」なんて言ってられないはずです。
③ たまご絵日記 ~新米かあちゃん奮闘記~
上記2冊で基礎的知識を身につけた後はシミュレーションです。「お母さん」達がどのような毎日を送っているのか疑似体験しましょう。
子育ての大変な日常を描いたものの中で秀逸なのがたまご絵日記です。
全体的に明るいタッチで腹を抱えて笑えるライトな内容ですが、これを読むだけでいかに赤ちゃんと過ごす毎日がハードであるか理解できるでしょう。
これを読んだら仕事から帰って「夕飯まだなの?」という一言を放つことはなくなると思います。
④ きみは赤ちゃん (文春文庫)
芥川賞作家が書いた妊娠、出産、育児の日々を描いたエッセイです。
タイトルや表紙は穏やかですが内容は鋭いのでご注意ください。
作家の鋭い観察眼を通して身体や精神の変化が克明に描かれています。
新米パパが妊娠、出産、育児を追体験するのに最適です。
これを読むといかに父親は何も考えず何も変わらず妊娠、出産、育児の時期を過ごしているんだなあと痛感します。
まとめ
新米パパが読むべき書籍4選を紹介しました。
子育ては多くの新米パパが考える以上に大変で、一歩間違うと夫婦、家族に危機をもたらすリスクがあります。
今回紹介した書籍を赤ちゃんを家に迎える前に読んで、子育てに潜む危険を回避し、パートナー・子供との絆・愛情を深めて幸せな家族を築いていただければと願っています。