薬を塗ってもおむつかぶれがよくならなくて・・
お尻を拭くときに痛そうに泣くのが本当にかわいそう・・私のケアが悪かったのかなあ
おむつかぶれのなりやすさは体質的なものなので「仕方がない」です。おむつかぶれの対策を見直し、実践してみましょう。
こんにちは。アラフォー小児科医のくるりくらと申します。
赤ちゃんのおむつかぶれ、なかなか良くならなくて悩ましいですよね。
我が家でも第1子の時にはおむつかぶれに悩まされました。
実はおむつかぶれを良くしようとしている努力が、かえっておむつかぶれを悪くしてしまっていることも少なくありません。
おむつかぶれの正しい知識を見直して、対策を一つずつ実践してみましょう。
この記事は
- 赤ちゃんのおむつかぶれが良くならず困っている
- おむつかぶれの対策を知りたい
という親御さんに
- おむつかぶれの原因
- おむつかぶれの対策3つ
- 我が家の経験
を紹介します。
一人でも多くの赤ちゃんのオムツかぶれが良くなることを願っています。
おむつかぶれの原因
〜おむつかぶれになるのは「仕方がない」〜
赤ちゃんのおしりは
- 皮膚が薄く「こすれる」「ムレる」に弱い(バリア機能が弱い)
- 排便、排尿回数が多く「刺激物」と接触する時間が長い
- キレイにするために一日何度もお尻ふきで「こすられる」
というとても過酷な環境にあります。
おむつかぶれができるのはある意味「仕方がない」側面があります。
皮膚のバリア機能の強さは体質的に決まっていることが明らかになってきました。
おむつかぶれはパパママのせいではなくて、赤ちゃん「体質」によるものが大きいです。
おむつかぶれの対策3つ
- こすらない
- 清潔
- バリア補強
「こすらない」 おしりシャワー浴と適切なおむつサイズ
赤ちゃんの皮膚はこすれることにとても弱いです。
にもかかわらず、おむつかぶれにならないようにと一生懸命お尻を拭いているパパママは少なくありません。
残念ながらその努力によっておむつかぶれができてしまっています。
お尻は「そっと」拭くのが重要です。
こびりついたうんちは拭き取ろうとせずにシャワーで洗い流しましょう。
お尻をこすらないためにもう一つ大事なのが適切なおむつサイズです。
小さいサイズのおむつを使用しているとお尻のスペースに余裕がなくなり、皮膚とおむつが常にこすれます。
適正体重を参考に赤ちゃんの成長に合わせておむつのサイズをあげていきましょう。
「清潔」 こまめなおむつ交換と衣類の調節
おしっこ、うんちは皮膚への刺激が強いため、こまめにおむつを変えて接触時間を短くしましょう。
衣服の調節も重要です。
汗ばむと「ムレて」おむつ内の環境が悪くなるので、「着せ過ぎ」に注意が必要です。
「バリア補強」 保湿剤と軟膏
皮膚のバリア機能を保湿剤や軟膏で補強しましょう。
おむつの中の保湿は忘れがちです。
沐浴やおむつ交換の際にはお尻の皮膚を保湿剤で保護しましょう。
ローションはしみることがあるので、保湿クリームがオススメです。
既に皮膚が赤くおむつかぶれになってしまっている場合にはドラッグストアで購入できる「ポリベビー」で皮膚を保護しましょう。
病院でおむつかぶれに処方される「亜鉛華単軟膏」と同じものです。
この軟膏が直接おむつかぶれを治してくれるわけではなく、軟膏が皮膚とうんちが接触するのを防ぐことで効果を発揮します。
べっとりと塗ってお尻の皮膚をうんちから守りましょう。
おむつを閉じる前にうちわで乾かすのも有効です
ドライヤーは火傷の事例があるため厳禁です!
我が家の経験
前述の通り第1子の時にはおむつかぶれに悩まされました。
一番効果があったのは前述の「シャワー浴」です。
うんちを拭き取らず洗い流すようにしてからおむつかぶれは劇的に改善しました。
毎回のシャワー浴が大変だったためアカチャンホンポの「あったかいdeシュ」を購入し、それ以降はおむつかぶれなしで経過しました。
まとめ
多くの赤ちゃんとパパママを悩ますおむつかぶれの原因と対策を紹介しました。
赤ちゃんのお尻は
- 皮膚が薄く「こすれる」「ムレる」に弱い(バリア機能が弱い)
- 排便、排尿回数が多く「刺激物」と接触する時間が長い
- キレイにするために一日何度もお尻ふきで「こすられる」
という過酷な環境にありおむつかぶれができるのは「仕方がない」側面があります。
原因を踏まえた対策は
- こすらない
- 清潔
- バリア補強
が有効です。
特に「こすらない」は大事でお尻のシャワー浴は効果があります。
霧吹きや「あったかいdeシュ」を使うと手間が減ります。
紹介した対策をしてもおむつかぶれが改善しない場合には、「感染」など他の原因の可能性があるのでかかりつけの小児科や皮膚科の先生に診てもらいましょう。