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【現役医師✖︎FPが警告】医師の住宅ローンの罠に気をつけて

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とあるモデルルームでのやりとりです。

業者

この開発地区で建つマンションはこれが最後になります。
是非先生のような方に購入していただきたいです

医師

8000万円かあ・・
諸経費考えると7000万円の住宅ローンになるけど大丈夫かなあ・・

業者

先生の年収を考えるとローン支払いの返済負担率は30%以下に抑えられて、これなら安心です。
ローンの審査についても当社提携の銀行なら問題ない思います。

医師

春には二人目も生まれるし・・買うなら今だよね

こんにちは、現役医師✖︎FPのくるりくらと申します。

どれくらいまで住宅ローンを組んだら良いか迷いますよね。

「年収の7倍まで」「返済負担率30%以下」など様々な指標がありますが、これを医師の年収に当てはめると膨大な住宅ローンを組むことができることになりますし、実際多くの場合で融資を受けることは可能です。

キラキラしたモデルルームで家族の明るい未来を夢見ると突っ走ってしまいがちですが、ここは冷静に一度立ち止まりましょう。

住宅ローンで重要なのは 
「いくら借りられるか」ではなく「いくら借りたいか」で決めることです

この記事では、 

  • 住宅ローンはいくらまで借りていいの?

と迷っている先生方を対象に 

  • 医師の住宅ローンの罠
  • 正しい住宅ローンの組み方

を紹介します。

皆様が心配なく住宅ローンの融資を受けて、夢のマイホームで幸せな生活を送る参考になれば幸いです。

https://md-english.com/knowledge-of-investments-for-doctors/

医師の住宅ローンの罠 

そのローン借り過ぎじゃないですか?

住宅ローンの目安として

  • 年収の7年分まで
  • 返済比率25-35%以下

があります。

これを医師の年収に適用するとフラット35の上限8000万円まで融資を受けることが可能ということになります。

様々な要因にもよりますが多くの場合実際に融資を受けることが可能です。

ここで冷静になって考えていただきたいのは、「本当に8000万円の借金をして住宅を買いたいか」ということです。

「借りられる金額」と「借りたい金額」は別です。

この問題の根源は多くのが住宅取得の手順を間違っていることです。

住宅取得の正しい手順

モデルルームに行く前にやるべきこと

住宅の金額を知ってから資金計画を練るのではなく、先に資金計画を練ってからその予算内の住宅を探すのが適正な方法です

多くの方がやりがちな間違った手順

  1. モデルルームを見に行って、マイホームが欲しくなる
  2. 欲しいマイホームの金額を知る
  3. その金額を住宅ローンで支払えるか考える

この方法だと医師は「青天井」で住宅ローンの融資を受けることができるので、結果として借り過ぎてしまいます。

正しい住宅取得の順番は

  1. マイホームに払いたい金額を先に決める
  2. 「払いたい金額」から融資可能な住宅ローンの金額を知る
  3. ②の範囲で住宅を探す

先に資金計画を練ってからその予算内の住宅を探すのが適正な方法です。

例えば

マイホームに払いたいお金は月20万円を20年くらいかなあ

と考えれば受けられる住宅ローンは4500万円程度ですし

家使うお金なんてせいぜい15万円をくらいでしょう 
35年なんてとんでもなくて15年くらいでお終いにしたい

という方は住宅ローンは2600万円程度になります。

ポイントは「いくら払えるか」ではなく「いくら払いたいか」で決めることです。

医師

でもそんなふうに考えてちゃ8000万円の家なんて買えないよ

くるりくら

不足分は頭金を貯蓄しましょう

「いくら払えるか」ではなく「いくら払いたいか」で試算すると、多くの場合で希望の住宅の金額には届きません。

希望の住宅の価格と払いたい住宅ローンの金額に差がある場合には「頭金」で埋めましょう。

例えば

  • 欲しい住宅が8000万円で
  • 払いたい住宅ローンの試算が4500万円
  • 残り3500万円を貯蓄で用意します

その頭金を準備するのが難しいのであれば、残念ながらその住宅は「不相応」です。

推薦図書 ウサギのローンカメのローン

私も約10年前、住宅取得の際に「医師の住宅ローンの罠」にはまりかけた経験があります。膨大な住宅ローンでタワマンを購入する事態を避けることができたのはこの本のおかげです。

住宅ローン関連の書籍は星の数ほどありますが、この本では初学者が物語を通して住宅ローンの全体像を理解することができます。

マンション業者や住宅メーカーの口車に乗らないように、ぜひモデルルームに行く前に読んでいかれることをお勧めします。

まとめ

医師が陥りがちな住宅ローンの罠とその罠を避けるための考え方を紹介しました。

一般的な住宅ローンの目安である

  • 年収の7年分まで
  • 返済比率25-35%以下

を適用するとフラット35の上限額である8000万円に達します。

「本当に8000万円の借金をして住宅を買いたいか」を冷静になって考えてください。

住宅ローン借り過ぎを避けるための方法は、住宅取得を

  1. マイホームに払いたい金額を先に決める
  2. 「払いたい金額」から融資可能な住宅ローンの金額を知る
  3. ②の範囲で住宅を探す

の順番で進めることです。

「借りたい金額」と「欲しいマイホームの金額」差がある場合には、頭金を貯蓄してうめます。頭金の貯蓄が難しい場合には、残念ながらその家は「不相応」です。

皆様が心配なく住宅ローンの融資を受けて、夢のマイホームで幸せな生活を送る参考になれば幸いです。